コミックシティ福岡24 同人誌出します
2010年 09月 04日
思えば前回の日記からなにも途中経過を書いてませんでしたね。。。
どうも、山猫です。
さて、もう明日ですが、無事同人誌を出すことになりました!
というわけで、これは告知なんだZE!
・ブース:A46a
・サークル名:U-0 (ユーレイ)
・ジャンル:一般創作小説
・タイトル:現世記憶1 妖厳邸物語一
・ページ数:44P
・キャッチコピー:
現代怪奇譚
「あなたから頂く報酬は、あなたの死です」
・サークルカット:
・内容サンプル
「ん? なんだあの女?」
その中の一人が、ふと路地裏に立つ一人の少女に気がついた。
黒のロングヘアに、この街にはあまりに似つかわしくないブレザー姿の少女だった。ブレザー姿ということもあるが、年の頃は高校生ほどに見えた。
「あ? なんだよ、ユキトシ?」
「ああいやよ、あの女何してんだ?」
少女は暗い路地裏で壁に向かって立ち尽くしていた。左右にわずかにふらふらと揺れ、何かぶつぶつと呟いているようだった。
「あれヤバくねぇか? 完全にキマっちまってる雰囲気じゃね?」
「ああ、ありゃ結構ツエーのが入っちまってるな。ああいう類にはかかわらねぇに限るぜ」
若者の中の一人が、すっとその少女に向かって歩き出した。
「お、おいミチアキ! どうしたんだよ!」
「へっへ……ちょっとつまみ食いでもと思ってよ」
「おい! やめとけ! あれはやべぇって!」
「いいじゃねぇか、俺はああいうのが好みなんだよ。それによ、キマってんだったらどうせ何も覚えてねぇじゃねぇか? だろ?」
「ったく! しらねぇぞ!」
「ち、近くないですか……?」
チヅカがわずかに下がるが、所詮はソファーの上。動ける距離にも限界がある。合わせるようにハルはすぐに距離を詰めてきた。
「ねぇ……チヅカちゃんって……けっこう可愛いよね」
「え、あ、えっと……」
「ほらぁ、目も大きいし、髪の色だって明るくて綺麗……」
ハルの顔がゆっくりとチヅカの顔に近づいていく。
チヅカの瞳に映るハルの顔は、見れば見るほどに不思議な魅力を放っていた。
少女的な柔和な雰囲気を持ちながら、どこか少年のような無邪気さを持っている。それに、儚いようで力強いような、なんとも言えない中性的な魅力があった。
「唇だって……こんなにぷりぷりしてて……」
ハルの指先がそっと、チヅカの唇の触れた。それだけでチヅカは全身が熱くなるのを感じた。
「や、やめてください!」
咄嗟に逃げようと、ハルを突き放すようにチヅカは手を伸ばした。
「え……?」
「第五の結界は邪悪を退ける盾」
そこに男性の声が吹き抜けた。同時に、青白色の半透明の何かがチヅカとハルを包み込んだ。
「ああ!?」
その何かを見るや否や、ミツコは急ブレーキをかけたように立ち止まった。
それは邪な存在から身を守るための包囲結界だった。それが第五の結界。
「遅れてすみません。お怪我はないようですね」
「空!」
「倉満さん……!」
路地の入り口から空が姿を見せた。その左手の人差し指と中指に挟まれた小さな呪符がうっすらと青白色の光を放っていた。
「助かりましたよ、ハル」
「ちょーっとヤバかったけどね」
空の言葉にハルが笑顔で返した。
「宮野さんもお怪我が無くて何よりです」
「はい……!」
チヅカもほっとした気持ちからか涙目に笑顔が浮かんでいた。
「さて……一気にカタをつけるとしましょう」
空は邪心と一体となっているミツコを睨み、右手をコートの懐に差し込んだ。
・企画 PDF配布
当サークルは、実験的企画として、本を購入していただくと同時にホームページからPDF版もダウンロードできるようになっています。
ZIP形式にて、パスワードをかけて圧縮していますので、ご購入された方は巻末についているパスワードを使ってZIPを解凍して、お読み下さい。
この前作のPDFファイルは、新刊を発刊する際には誰でも無料で読めるようになります。
ご購入される方は、その点にご注意下さい。
告知は以上ですー。
是非遊びにきてくださいねーb
どうも、山猫です。
さて、もう明日ですが、無事同人誌を出すことになりました!
というわけで、これは告知なんだZE!
・ブース:A46a
・サークル名:U-0 (ユーレイ)
・ジャンル:一般創作小説
・タイトル:現世記憶1 妖厳邸物語一
・ページ数:44P
・キャッチコピー:
現代怪奇譚
「あなたから頂く報酬は、あなたの死です」
・サークルカット:
・内容サンプル
「ん? なんだあの女?」
その中の一人が、ふと路地裏に立つ一人の少女に気がついた。
黒のロングヘアに、この街にはあまりに似つかわしくないブレザー姿の少女だった。ブレザー姿ということもあるが、年の頃は高校生ほどに見えた。
「あ? なんだよ、ユキトシ?」
「ああいやよ、あの女何してんだ?」
少女は暗い路地裏で壁に向かって立ち尽くしていた。左右にわずかにふらふらと揺れ、何かぶつぶつと呟いているようだった。
「あれヤバくねぇか? 完全にキマっちまってる雰囲気じゃね?」
「ああ、ありゃ結構ツエーのが入っちまってるな。ああいう類にはかかわらねぇに限るぜ」
若者の中の一人が、すっとその少女に向かって歩き出した。
「お、おいミチアキ! どうしたんだよ!」
「へっへ……ちょっとつまみ食いでもと思ってよ」
「おい! やめとけ! あれはやべぇって!」
「いいじゃねぇか、俺はああいうのが好みなんだよ。それによ、キマってんだったらどうせ何も覚えてねぇじゃねぇか? だろ?」
「ったく! しらねぇぞ!」
「ち、近くないですか……?」
チヅカがわずかに下がるが、所詮はソファーの上。動ける距離にも限界がある。合わせるようにハルはすぐに距離を詰めてきた。
「ねぇ……チヅカちゃんって……けっこう可愛いよね」
「え、あ、えっと……」
「ほらぁ、目も大きいし、髪の色だって明るくて綺麗……」
ハルの顔がゆっくりとチヅカの顔に近づいていく。
チヅカの瞳に映るハルの顔は、見れば見るほどに不思議な魅力を放っていた。
少女的な柔和な雰囲気を持ちながら、どこか少年のような無邪気さを持っている。それに、儚いようで力強いような、なんとも言えない中性的な魅力があった。
「唇だって……こんなにぷりぷりしてて……」
ハルの指先がそっと、チヅカの唇の触れた。それだけでチヅカは全身が熱くなるのを感じた。
「や、やめてください!」
咄嗟に逃げようと、ハルを突き放すようにチヅカは手を伸ばした。
「え……?」
「第五の結界は邪悪を退ける盾」
そこに男性の声が吹き抜けた。同時に、青白色の半透明の何かがチヅカとハルを包み込んだ。
「ああ!?」
その何かを見るや否や、ミツコは急ブレーキをかけたように立ち止まった。
それは邪な存在から身を守るための包囲結界だった。それが第五の結界。
「遅れてすみません。お怪我はないようですね」
「空!」
「倉満さん……!」
路地の入り口から空が姿を見せた。その左手の人差し指と中指に挟まれた小さな呪符がうっすらと青白色の光を放っていた。
「助かりましたよ、ハル」
「ちょーっとヤバかったけどね」
空の言葉にハルが笑顔で返した。
「宮野さんもお怪我が無くて何よりです」
「はい……!」
チヅカもほっとした気持ちからか涙目に笑顔が浮かんでいた。
「さて……一気にカタをつけるとしましょう」
空は邪心と一体となっているミツコを睨み、右手をコートの懐に差し込んだ。
・企画 PDF配布
当サークルは、実験的企画として、本を購入していただくと同時にホームページからPDF版もダウンロードできるようになっています。
ZIP形式にて、パスワードをかけて圧縮していますので、ご購入された方は巻末についているパスワードを使ってZIPを解凍して、お読み下さい。
この前作のPDFファイルは、新刊を発刊する際には誰でも無料で読めるようになります。
ご購入される方は、その点にご注意下さい。
告知は以上ですー。
是非遊びにきてくださいねーb
by eternal-d-soul
| 2010-09-04 12:04
| 日記&雑記